生理じゃないのに下腹部が痛い…それって排卵痛かも?

下腹部痛

多くの女性にとって、毎月の生理痛は悩みのもと。でも、中には「排卵痛」に悩まされている人もいるんです。排卵痛とは何なのか、生理痛との違いは何か、はっきり分からない方もおられるのではないでしょうか?まずは知識を持つことが大切です。排卵痛の原因と症状、また痛みを和らげる方法について見てみましょう。

 

排卵痛って何?

排卵痛とは、文字通り排卵の時に生じる痛みの事です。排卵日の前日と翌日のほぼ3日間に生じます
卵巣付近に生じる痛みで、この痛みの程度は人によってまちまちです。気づかないうちに過ぎてしまう人もいますし、日常生活に支障をきたすほどの痛みに見舞われる人もいます。通常、人の生理周期は正常な人で25~38日です。そのため生理が始まって13~15日後が排卵日です。その時に下腹部が痛むようであれば排卵痛かもしれません。

排卵痛

生理痛との違い

生理痛は、子宮収縮により引き起こされる痛みです。
子宮が収縮することによって子宮内膜が排出されるのですが、その時に分泌されるプロスタグランジンというホルモンが過剰に増えると、過剰な収縮が起き、生理痛の痛みが強まります。
排卵痛は、生理が終わってから一週間ほどして現れます。解明されていない点も多いのですが、排卵時に起こった出血や黄体ホルモンの影響で卵巣が腫れると、卵巣が腹膜を刺激し痛みを感じる、という説が有力です。また、成熟した卵巣が卵胞から出る時に膜を破って出てくるので、その時にも痛みを伴います。
さらに、排卵誘発剤を使用し強い排卵痛が起こる場合があるようです。排卵誘発剤は不妊治療に用いられる薬ですが、卵巣が腫大する、という副作用もあります。排卵誘発剤を使わなくても卵巣はある程度腫れるのですが、排卵誘発剤を使った場合はもっと大きく腫れる可能性があります。卵巣自体に痛覚はありませんが、腫れが大きければ腹膜へ強い刺激を与えることになり激しい痛みを感じます。

排卵痛と生理痛の違い

排卵痛の症状は?

排卵痛の痛みには大きな個人差があります。
下腹部に重い鈍痛を感じる人もいますし、針でつつくように「チクチクする」と感じる人もいます。またマラソン後の下腹部痛に似た痛みと感じたり、突っ張るように感じる人もおられるようです。また、痛みを感じる場所も人によって違いがありますし、同じ人でも「毎回違うところが痛い」という人もいます。
痛みの程度も人それぞれです。「生理痛より軽い」と感じる人が多い中で「生理痛より辛い」人もおり、実際、普段通りの生活ができないほどの痛みを感じる場合もあります。また、排卵痛が起こってもそれが「排卵痛」であると気づかない人もいます。

下腹部痛2

排卵痛の対処法

一般的に排卵痛は、痛みも軽く痛みを感じる期間も長くありません。
そのため少しの痛みなら特別な処置も治療も必要ありません。しかし、日常の生活に支障が出るほどの痛みを感じる時には婦人科を受診しましょう。少量のピルの使用は女性ホルモンのバランスを整える働きをするので、婦人科の医師に処方してもらえるかもしれません。
前もって自分の生理周期を把握しておくことも大切です。そうすれば、痛みを感じた時に慌てず適切な処置ができます。また、妊活中の人には毎日基礎体温を測り、生理周期を記録することをおすすめします。そうすることにより排卵日が特定でき、妊娠の確立がより高まりますし、健康的な妊活ライフを送ることができるでしょう。

基礎体温でわかる体の変化

注意点

しかし、気を付けなければならない点もあります。排卵痛であれば危険性はほとんどないのですが、ほかの病気が隠れている場合もあります。排卵痛と似た症状を引き起こす病気について知っておくなら、知らずに放置し悪化させてしまう危険を避けることができます。次に挙げるいくつかの病気は不妊症を招く恐れもあるので要注意です。

注意点

  1. 子宮内膜症

    子宮内膜症は、子宮内膜やそれに似た組織が子宮内以外の場所で発生し、大きくなってしまう病気です。月経時に子宮内膜が剥がれ落ち、それが卵巣などの臓器に付着し、そのままそこで増殖してしまうのではないかと考えられています。
    月経のある女性の10人に1人がかかっているともいわれ決して珍しい病気ではありません。しかし、不妊症の原因にもなりえるので、病院で診察してもらうのが最善でしょう。この病気にかかると、排卵痛や生理痛がひどくなる傾向があります。排卵痛がかなり辛いと感じたらこの病気を疑ってみましょう。

  2. 子宮付属器炎(卵管炎・卵巣炎)

    子宮付属器炎は、子宮に付属している器官つまり卵管や卵巣が炎症を起こしている状態の事です。卵管と卵巣は相互に関係しあって働くため、どちらか一方が炎症するというより同時に炎症を起こすことが多いです。
    子宮付属器炎の原因として、ブドウ球菌、大腸菌、淋菌、クラミジアなどへの感染があげられます。強い下腹部の痛みがあり、熱が出ることもあります。ひどくなると妊娠に支障をきたす恐れがありますが、初期段階で医師による正しい治療をすればきちんと治すことができる病気です。

  3. 卵巣腫瘍

    卵巣腫瘍とは、排卵時に傷ついた卵巣が修復するさいに傷口が変異し腫瘍がとなることです。子宮内膜症が卵巣にできた場合も卵巣腫瘍です。
    適切な処置をし、良性か悪性かを判断するために、早めに婦人科を受診してください。
    これらの他にも、排卵痛と似た症状を引き起こす可能性がある病気はあります。子宮筋腫、子宮頸がん、骨盤内腹膜炎などです。心配な時には一人で悩まず、医師に診てもらいましょう。特に、「一週間以上痛みが持続する」「立ち上がれないほどの強い痛み」「排卵痛が何か月も連続して起こる」といった症状の時には速やかに受診するようにしましょう。

  4. 一週間以上痛みが持続する

    通常排卵痛は、排卵日をはさんだ三日間程度です。排卵時の出血や卵巣の腫れが大きく、強いダメージを受けた場合でも、排卵痛が一週間以上続くことはあまりありません。卵巣出血などの病気のおそれがあるので、病院で診てもらいましょう。

  5. 立ち上がれないほどの強い痛み

    人によって排卵痛の強さは異なりますが、立ち上がれないほど痛むときは他の病気が潜んでいるかもしれません。子宮外妊娠や卵巣腫瘍の茎捻転などの場合、このような強い痛みがあります。我慢するのではなく早急に受診してください。場合によっては緊急の処置が必要になります。

  6. 排卵痛が何か月も連続して起こる

    排卵痛が多少あるとしても、それほど心配する必要はないでしょう。しかし、ほかの病気が原因で排卵痛を強く感じているのであれば要注意です。今まで気にならなかった排卵痛が急に強くなった、それが何か月も連続するといった場合には医師に診てもらうと良いでしょう。

 

早期発見・早期治療が完治のポイントです。気になる症状がある時には一人で悩まずに医師に相談してみましょう。

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